Akira Higashi

服をつくる工作”アナフーク”の材料

2022.07.09

前回のコラムでは服づくり工作”アナフーク” の概要と手順をご紹介しました。

今回はベースシートにくっつける材料を紹介します。私個人の好みから、ホームセンターに並んでいる無機質な材料が多くなっています。子どもの悪ふざけと言うか、お家でやったら怒られるようなことを本気で楽しむと同時に、モノの本来とは違う使い方を引き出すというねらいがあります。服づくりなので布があっても良いのですが、どのように扱うのかまだピンと来ていないと言うか、直感で割愛しています。とはいえ大量の布を持っていますので、また違った形で工作などに使っていきたいです。

では、アナフークの材料を紹介していきます。(写真の画質が悪いです。ご容赦ください。)

 


《ベースシート》
まずは最初に着るベースシートです。画像ではわかりにくいですが、色付きのビニール袋を縦長のシート状に切り開き、真ん中に頭が通る穴があけてあります。そしてシートには大小の穴がたくさんあけられています。いろんな色があるので、好きな色のシートを選びます。


《洗濯バサミ》
このワークショップでは大量の洗濯バサミを使います。家庭用の普通のものです。服づくりを終えた子どもが洗濯バサミを使ってロボットを作ったり、どんどんつなげて長くしたりと他の遊びが始まることも。


《ビニール》
ベースシートと同じビニール袋を切り開いて一枚のシートにしたものです。マントのように使ったり腰に巻きつけてスカートにしたり。


《レジャーシート》
ブルーシートやレジャーシートをいろんな形に切ったもの。丸い形や三角、長細い短冊状などなど。洗濯バサミを使ってベースシートの穴にくっつけたりですます。


《銀色のシート》
防災用の銀色のシートを細長く切ったものです。キラキラ光を反射するので未来的なイメージを出すことができます。


《フェルト》
いろんな形のフェルト素材。フェルトと洗濯バサミを駆使すると帽子を作ることもできます。どの色を使うか悩むのも楽しみの一つ。


《コーキング用材料》
工事現場のコーキング作業に使う養生材です。柔らかいポリウレタンのような素材なのでくにゃくにゃ曲がります。ベースシートの穴に通したり、足や体に巻きつけたり、ほかの素材を体に結びつけたりといろんな使い方が。


《工事現場のパイプガード》
工事現場の足場パイプに巻いて安全を確保するための素材。ホームセンターを物色していて発見しました。腕や足にくっつけることができます。これを使って靴をつくることもできたりします。


《工事現場のパイプガード》
上と同じものの色違い。これをもっと薄くスライスしたものも準備しています。腕に巻くとアクセサリーのようなアレンジができます。


《工事現場のパイプガード》
これは上の青と緑のものと少し違い、凸凹がないタイプ。使い方は同じです。頭にはめて楽しんでいる男子もいました。


《梱包材》
荷物の梱包に使う素材。いろんなサイズの四角に切ってあります。洗濯バサミを使ってベースシートの穴につけたりします。


《ゴムチューブ》
ホームセンターのチューブ売り場やコンプレッサー売り場で発見。ベースシートの穴に通したり、体に巻きつけたり。巻く、結ぶ、つなぐ、といった手立てを引き出します。


《プラチェーン》
チェーンを体に巻きつけると言う状況はなかなか無いと思います。アレンジ次第ではかなりおしゃれな使い方も可能。


《プラチェーン》
プラスチックチェーンの色違い。


《バラン》
これは面白いですよ。お弁当に入れるバランの笹の形のもの。洗濯バサミを使ってベースシートにくっつけたり、髪の毛にくっつけたり。不思議な服が出来上がります。


《トラロープ、祭りロープ》
工事現場用のトラロープと祭りのような雰囲気のロープです。祭りロープを頭に巻いて楽しみ子どももいました。