隠れていた風景
2021.02.12
パソコンの中に隠れていたナイロビの眩しい空。
ポートフォリオには使わないけれど、好きなんだよな、という写真があります。
ナイロビのレースコース近くの家具のジュアカリが集まる場所で円錐のパラシュートを飛ばして遊ぶサイモン・アイエンガ氏とそれに興味津々なケニアのおじさんたち。
美術作家・西尾美也氏が主宰する”Nairobi Residence”の派遣作家として、2011年3月にケニアの首都ナイロビに滞在しました。アートセンターや美術館を拠点にするのではなく、各作家が自分の活動に相応しい場所をナイロビ市内に探し出すというなかなかにサバイバルなアーティスト・イン・レジデンス。
私はジュアカリと呼ばれる道端でものづくりをする職人に興味を持ち現地のサポーターの協力のもとリサーチを行いました。その中で家具のジュアカリの店が並ぶエリアを訪れました。道端と言ってもここではお店や工房もあり、道端が家具のショールームになっています。治安が非常に悪いナイロビでもここであれば安心ができる。ものづくりの材料や道具が揃っている。大通りに面しているのでバスで通いやすい。私はここが気に入り、ここで作品を作ることにしました。
何を作ったのかなどはまた別の機会に紹介しますが、上の写真は現地コーディネーターのサイモン氏が家具のジュアカリの場所で”円錐のパラシュート”を飛ばして遊んでいる様子です。円錐のパラシュートに関しては、このジュアカリスペースとは別のプロジェクトとしてナイロビで展開しましたが、そのお話もまた別の機会に。